テニスが好きな皆さんは、ピラティスをしたことがありますか?
RPSパーソナルテニスでは、ピラティスマシンやマットでのピラティストレーニングを行っています。
最後に、スキルアップに活かせるピラティスエクササイズを載せています。
マシンがなくても自宅でできるエクササイズですので、ピラティスとテニスの関係について学んだ後、実践してみましょう!
それでは、まずピラティスって何ぞや?というところから説明していきますね!
ピラティスって何?
ピラティスは、呼吸機能の改善と体の根幹を強化するエクササイズで、テニスをする人にとっては様々な効果が期待できます。
テニス好きな皆さんにとって、ピラティスが役立つトレーニング法になるのは間違いありません。
そんなピラティスのエクササイズは、マットの上で行う運動から、リフォーマーやチェアといったマシンを使うものまで幅広くあります。
いずれもテニスに必要な可動性、筋力、姿勢、呼吸など体を動かすための機能全般に焦点を当て、しなやかな身体と強靭なコア(体幹)をつくることができる画期的なメソッドです。
ピラティスエクササイズでは、前後左右上下の様々な方向へ動き、身体全体を統合して腹部や背中の深層筋を鍛えることで姿勢を改善、怪我のリスクを低減させます。
姿勢の改善は、スポーツのパフォーマンスアップには必須。
ただ立っている時の姿勢を改善するのではなく、動きの中で最適な姿勢・ポジションの獲得を目的としてエクササイズを行えます。
これはテニスのスイングやあらゆる動きにおいて重要な要素です。
ピラティスのエクササイズは、テニスのパフォーマンスアップに直結し、皆さんが楽しく長くテニスを続けながら、上達するのに役立ちます。
ピラティスで期待できるテニスへの効果
ピラティスのエクササイズ実施で期待できるテニスへの効果は主に以下となります。
- 体幹筋力アップによるボール、スイングスピードアップ
- しなやかな動きの習得による滑らかなフォームへの転換
- スムーズな重心移動の獲得による左右前後への素早い動き
- 効率よく打ち続けられる疲れにくい体づくり
- テニス肘、腰痛など怪我や痛みの予防、改善
- 呼吸機能の改善による回復能力の向上
こんなにたくさんあるの?と思われると思いますが、もっとたくさん期待できる効果はあります。
今回は、上記に絞って効果の詳細をご紹介していきます!
体幹筋力アップによるボール、スイングスピードアップ
ピラティスで鍛えるのは、主に体幹。
「体幹は,身体の四肢と頭部を除いた重量約 48%を占める非常に大きな部位である。」
藤本鎮也,吉田一也,佐藤慎一郎,秋山純和. 体幹と理学療法. 2013.1p
体幹は、手足と頭部を除いた体の中心部分というわけです。
体幹が安定するから手足が自由に使え、速くスイングできますし、体重を乗せて速いボールを打つことができます。
また、今まで腕だけで頑張っていた方は「手打ち」の回避にもつながります。
体幹を使った打ち方の習得にピラティスはもってこいなんです。
しなやかな動きの習得による滑らかなフォームへの転換
ピラティスは、背骨の動きに着目したエクササイズがたくさんあります。
背骨が一つずつ滑らかに動くことで、体全体をしなやかに動かせます。
テニスは、脱力⇨出力のON/OFFの切り替えが大事です。
しなやかな動きが苦手な方は常にガチガチに体を固めて力んだ打ち方になったり、強く打ちたい場面で力の入れ方がわからなかったりします。
ピラティスエクササイズでのしなやかな動きの習得は、滑らかなフォームでボールを打つために効果的なのです。
スムーズな重心移動の獲得による左右前後への素早い切り返し
左右前後、縦横無尽に駆け回るテニスでは、ボールを打った後やボールを追いかける際の切り返しの速さが大事。
一歩遅れるだけで打点に入れなくなり、打ち損じてしまうことも多いですよね。
素早い切り返しには、スムーズな重心移動が必要ですが、その能力の獲得にピラティスが効果的なんです。
切り返しの際は体が進行方向に流れないよう足で踏ん張り、寄った方の外側⇨内側へ重心を傾ける必要があります。
このベースが肋骨とその周りにある体幹の筋肉(横隔膜や腹横筋などの体の奥にある筋肉)になるのです。
ピラティスではそれらの筋肉を鍛えられますので、スムーズな重心移動ができるようになり、左右前後への素早い切り返しが可能となります。
効率よく打ち続けられる疲れにくい体づくり
1回のラリーが長く続くと疲れますよね。
心肺機能も大事ですが、それ以上に省エネで動き続けられる疲れにくい体に仕上げるのはもっと大事。
先ほどのスムーズな重心移動に関わりますが、要は効率よく動くためにピラティスでスムーズな体の動かし方を習得するのです。
結果としてずっと打ち続けられる疲れにくい体を手に入れることができます。
テニス肘、腰痛など怪我や痛みの予防、改善
テニス肘や腰痛など、体の痛みはどうしてもある一定数の方が経験します。
そんな痛みや体の不調は、フォームの問題ももちろんありますが、一番は体の使い方や基盤ができていないこと。
体幹が使えないと手打ちになり、肘に負担がかかります。
また、肋骨カチカチ反り腰さんは、体を捻る動きが苦手になり、本来回らないはずの腰を代わりに回します。
結果として、腰痛が出てしまうのです。
それらを予防、改善するためにピラティスのトレーニングが役立ちます。
呼吸機能の改善による回復能力の向上
ピラティスに限りませんが、ピラティスのトレーニングと呼吸を合わせると、自律神経を安定し、体の回復能力を高められます。
テニスのような激しく動いて少し休憩し、また激しく動くスポーツでは、ラリーをしていない時間での体の回復能力が特に必要です。
年齢やレベル問わず、呼吸機能の改善が、長い時間ラケットを振り、練習で効果を出すためには重要です。きゃっとばっく
テニスとピラティストレーニング
今回は、ピラティスがテニスに対してどう効果的なのかを主軸にお伝えしました。
ピラティスのトレーニング実施でボールスピードが上がったり、楽に長く打てるといったパフォーマンスアップや体の局所にかかる負担を分散し、テニス肘や腰痛などの痛みの改善に役立ちます。
そのピラティスも、マットで行う自体重エクササイズから、マシンを補助として使うマシンピラティスまで幅広く行えます。
ただ、ピラティス以外のトレーニングで体に負荷をかけることが、皆さんの理想とするテニスのプレーに近づくには必要です。
ピラティスのトレーニングはあくまでテニスの体づくりのベースとしての位置付けですので、ウエイトトレーニングや他の体幹トレーニングなどと組み合わせるとさらに効果抜群です。
大事なのは、「自分の目標とするプレーに対して、何が足りていなくて何が必要なのか」を把握すること。
プロのトレーナー兼だからこそ皆さんのテニスに関するお悩みを解決できます。
ご興味のある方は是非トライアルレッスンに来てみてください!